ワードプレスが重いというお問い合わせを良くいただきます。ここではワードプレスが重くなる原因とその対策をいくつかご紹介します。
アクセス過多
一般のアクセスが大量に有る場合、サーバーのリソース不足で重くなる事がございます。この場合は、最も根本的な対策はより高速なサーバーにワードプレスを移行する事となりますが、それが難しい場合は、テーマをより軽い物に変えたり、ウィジットを減らす等の対策が考えられます。
また、ワードプレスのサイトをキャッシングして表示してくれる、プラグインの導入をする事でサーバー負荷が軽減されサイトの表示速度が改善される事も有ります。
参考記事
WordPress(ワードプレス)高速化の依頼事例 PageSpeed Insight10点から80点へ
手軽にできるお勧めのプラグインによる対策
1 プラグインWP Fastest cacheでサイトのキャッシュを作成し、高速表示します
2 プラグインJetpackを利用し、Photonという画像を外部サーバーから配信してくれるCDNサービス(無料)をオンにします
サイトを重くしているプラグインを調べる
P3を使うと、サイトを重くしているプラグインを調べる事ができます。
プラグインをインストールしたら、管理画面ツール>P3をクリックし右上の「Scannow」ボタンをクリックします。
このプラグインはあなたのサイトのどのプラグインがサイトを重くしてるか円グラフで表示してくれます。原因プラグインが特定できたら、不要なプラグインは削除します。代替えのプラグインが有る場合は入れ替えてしまうと高速化されます。代替えプラグインは私どもでご提案させていただく事も可能です。
巨大な画像を使用している
アップロードされている画像で不必要に大きなものがある場合サイトの表示が重くなる場合がございます。不必要に大きな画像がサイトにあるかどうかは、Googleページスピードインサイトで調べることができます。
もしサイトの表示幅を超えて大きな画像を使用されている場合は、画像ソフトウェアで該当の画像をトリミングしたり縮小するなどして再度アップロード、と画像設置を行います。
オンラインで画像編集できるSUMO PAINT
https://www.sumopaint.com/home/#app
ブラウザキャッシュや圧縮によるファイル送信を設定していない
サーバーのHTACCESSというファイルを設定するすることにより、ブラウザのキャッシュの残存時間を長くしたり、圧縮によるファイル送信を許可することができます。
ワードプレスのトップディレクトリのHTACCESSに下記を追記します。
<IfModule mod_deflate.c> SetOutputFilter DEFLATE SetEnvIfNoCase Request_URI .(?:gif|jpe?g|png|ico)$ no-gzip dont-vary SetEnvIfNoCase Request_URI _.utxt$ no-gzip AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain AddOutputFilterByType DEFLATE text/html AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml AddOutputFilterByType DEFLATE text/css AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/atom_xml AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-httpd-php </IfModule> ExpiresActive On ExpiresByType text/css "access plus 1 days" ExpiresByType image/gif "access plus 1 weeks" ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 weeks" ExpiresByType image/png "access plus 1 weeks" ExpiresByType application/x-javascript "access plus 1 weeks"
データベースの最適化
ワードプレスを長年使用する事により、データベースのオーバーヘッドが発生している事が負荷の原因となっている事が有ります。これは、spamコメントや、ゴミ箱に入っている投稿、投稿のレビジョン、下書き等の不必要となっているデータが蓄積している事により起ります。これらのデータを少なくし、データベースを軽くする事ができます。この事によりデータベースの負荷は格段に小さくなります。
プラグインAdvanced Database Cleaner は、投稿や固定ページの変更履歴や、未承認のコメントなどを一括で削除して、データベースを軽くするプラグインです。
データベースから無駄なデータが減ると、ワードプレスのプログラムが即座に必要な情報を取得できるようになるため、高速化の効果が期待できます。
ハッキングを受けている
ハッカーが、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)をログイン画面に行っている事により、サイトが重くなるという事がございます。ご契約サーバーのリクエスト総数のグラフ等を見て明らかに巨大なアクセスが有る場合は、疑ってみると良いでしょう。この場合は、ログイン画面で数回失敗するとログインをロックする、XMLRPCへのアクセスを遮断する等の対策を行います