ウェブサイトからの集客(お問い合わせや販売)が突然なんの前触れもなく激減すると大変困りますよね、
最近は激減に悩むお客様のWordpressサイトのコンサル業務へのご依頼の対応も行っており、サイトが正常な状態に戻る施策のご提案とそれに伴う制作作業のお手伝いさせていただくことも多くなってきました。
今回はワードプレスドクターのご依頼の事例からお問い合わせが激減する理由を大きく分けてWordpressサイトのアクセス数が下がっている場合とそうでない場合に分けて、全部で9つご紹介したいと思います。
検索エンジンからのサイトへのアクセス数が激減している場合
原因1 テンプレートやプラグインの導入、カスタマイズによってサイトの構造が変わった
テンプレートを変えたり、何らかのカスタマイズ、リニューアルを行って、サイトのタイトルやURLの構造、内部リンクの構造が変わってしまうと、検索結果表示や順位に大きな影響を与える場合があります。例えば、テンプレートの出力する<title>タグの一番手前に、何らかの文字列が挿入されていないかや、H1タグが適切に使用されているか?メタデスクリプションに一様な文字列が出力されていないか、サイドバーからのカテゴリーリンクの内容を変えた、またはそのリンク文字列が変わったなどの変化がないか、を確認してみましょう。
このような変化は人は気づきにくいのですが検索エンジンにとっては大きな変化ととらえられることがあるので注意が必要です。
また、URLの構造が変化している場合は、過去のURLでアクセスされてもちゃんと新しいほうのページへリダイレクトされるかを確認する必要があります。wwwをなくすなどしてサブドメインが変化していないかも確認されてください。
もし、上記変更されてしまっている場合は、速やかに元に戻します。もし元に戻すのが難しい場合は、適切に301リダイレクトの設定を行い、検索エンジンとユーザーがサイト上で404を見てしまわないようにすることが大切です。
※リダイレクトとは特定のURLから任意のURLにユーザーや検索エンジンを誘導する仕組み(HTMLの出力時に特殊なコードが出力され一瞬でURLが切り替わります)で、URLが変わってしまった場合に過去のURLから新しいURLに誘導する目的でよく使用されます。検索エンジンもこのリダイレクトを認識し、検索結果のURLを書き換えてくれます。
原因2 Googleの検索順位ランクのシステムがアップデートされた
Googleの検索結果が、アルゴリズムの変化で大きく順位変動することがあります。数日たつと元に戻ることもありますし、そのままずっと固定してしまうこともあります。
検索の順位変動の傾向は、namazというサービスで調べることができます。
この順位変動に対応するには、何らかの※ブラックハットSEOと呼ばれる危険なSEOを行っていない場合は、良質なコンテンツをサイトにもっと増やすということ以外には対処方法はないと思われます。
※ブラックハットSEOの代表的な例
●コンテンツ自動生成
●隠しテキスト
●記事と関係のないキーワードの大量羅列
●意味をなさないリダイレクト
●検索エンジンのクローラーに別ページを見せる
●被リンクの購入
●重複コンテンツの生成 サテライトサイトの大量生成
原因3 サイトのページが一部または全部表示されない時間帯があった
現在はページが表示されていても例えば、だれも気付かない時間帯に、継続してサイトのページが表示されていない期間があった場合、検索エンジンがサイトのページをランク外に飛ばしてしまうことがあります。このことによってアクセス数が低下することがあります。
この場合、まずサーチコンソールにてエラーや警告が表示されていないかを確認します。
アクセス過多、CPUのキャパ不足によって発現する503エラーは、サイトがハッカーによる改ざん被害にあっているときも起こることがあります。サーバー側のログでのアクセス解析の数が急激に増加していないかや、メールの配信数が過剰に増えていないかなどを確認されてください。
アクセス数の上昇による503エラーの対処方法としては、サーバーをより強力なプランに移行したり、CDNという画像やコンテンツを別のサーバーから配信してくれる仕組みを導入するのが定石となります。
原因4 何らかの広告配信を始めた
広告配信を始めたのに、アクセスが激減するというのは逆説的ですが実際に合った事例なのでこのランキングに入れました。特定のリスティング広告に配信した瞬間次の日に、軒並み検索順位が低下するという不可解な現象が、弊社運営サイトにておこったことがありました。
(検索順位のトラッキングツールについてはこちらに詳しい記事があります)
さらに悪いことに、サイトに購買意欲の低いユーザーが多数流れ込むだけでコンバージョンレートの低い質の低いアクセスが増えてしまっただけになったという残念なおまけ付きでございました。
そして、この広告配信をやめると嘘のように次の日からまた検索順位が急速に回復を始めました。
原因5 アドセンスの広告配信カテゴリー
これも実際にあった事例ですが、アドセンスの広告配信カテゴリーで18歳以上向けの広告(要注意カテゴリーの広告)を有効にすると、一般サイト(非アダルト)の情報を配信していると検索順位が劇的に低下することがあります。
これは、同じGoogleのサービスを利用しているのに不思議な現象ですがおそらく、広告内に何らかの一般サイトとしてNGワードが含まれていることを全く別のシステムであるGoogleBotが検出することによりページがアダルトサイトとして認識されているのではないかと考えています。
もし、サイトのターゲット年齢層が幅広いサイトの場合はアドセンスの要注意カテゴリーの広告は有効にしないほうがよいと考えています。
サイトのアクセス数が変わらないのにお問い合わせが激減した場合
原因6 デザインやレイアウト替えを行ったことにより、お問い合わせ方法への導線が分かりにくくなった
ウェブサイトをおしゃれにリニューアルすると、逆にお問い合わせが減ってしまったという事例もございます。この事例では、お問い合わせフォームへの導線が目立たなくなってしまっており、ユーザーが見つけられなくなってしまったという理由がまず挙げられました。またおしゃれで洗練されたデザインに変わったことにより電話番号が大きくサイトに表示されていたのも小さくなって溶け込んでしまい、ユーザーが情報だけを読んでどこかに行ってしまうという状態になっていました。
原因7 サイトの更新の方向性
サイトに増やす商品やニュース記事が特定の話題や内容に偏ると、検索エンジンがサイトのどの部分を一番上に持ってくるかという判断が変わってしまうことがあります。この結果ユーザーが多く訪ねるページが変わってしまいそのページが売り上げや、お問い合わせに寄与しにくいページだった場合、アクセス数は変わらないのにお問い合わせの数が減ってしまうことがあります。
いったん売り上げが一番大きかったころのような情報を発信するように戻されてみてください。
原因8 サイトのアクセシビリティが低下した
サイトのリニューアルや、レイアウト変更でサイトのアクセシビリティ―(使い勝手)が低下し、ユーザーが離脱してしまっているという原因も考えられます。このアクセシビリティ―の問題は検索エンジンはほとんど判断できませんのでアクセス数は変わりませんが、人間の場合はサイト上で混乱してしまってサイトの主要なページや機能にアクセスできなくなっている可能性があるのです。
訪ねてきたユーザーがサイト上でどのような行動をしているかを詳細に見ることができればサイトのアクセシビリティーを改善案を考えることができます。海外では、サイト上のユーザー行動をビデオのように撮影して制作者が見ることのできるサービスがあります。
このようなサービスを一時的に導入し、サイト上のユーザー体験向上を行っていくことも可能です。ワードプレスドクターではこういった最新技術の海外サービスの導入代行、ご提案、サポートも行っております。
原因9 別の上位サイト
これまでいなかったサイトが、上位となってよりよいサービスを提供している場合にコンバージョンレートが低下することがあります。検索エンジンの結果に昔とは違うサービスやサイトが表示されていないかを確認し、もしあれば内容を学ばせてもらうつもりで、さらに自社サイトのサービス向上や情報発信の方向性と内容を向上させていくというしごくまっとうな施策を行います。
ワードプレスドクターでは御社のサイトのアクセス数激減や、お問い合わせ数激減の原因を客観的視点で考え、改善点をご提案させていただきます。お気軽にご相談ください