ワードプレスのURL変更、HTTPS化、移行、パーマリンクの設定不全などにより、ワードプレスサイトのURLが変わってしまうと、内部的には問題はございませんが、検索エンジン経由の流入が404(ページが見つからないエラー)になってしまったり、別のサイトからにリンクがリンク切れになってしまいます。
ワードプレスドクターではこのようなご相談をいただくことが多々ございます。
この記事の目次
WordPressのURLの変更による検索エンジン経由の404エラーを修正する
ワードプレスは管理画面>設定>パーマリンク設定 より簡単にURL構造を変更できますね。ただ、サイトに多くのコンテンツがある状態でこちらを変更されてしまうと、検索エンジン(Google)が拾っているURLとずれてしまい検索エンジン経由のユーザーが404エラーになってしまうことがございます。
またドメインを変更されたりサブドメイン(www等)を追加されると同様の現象になることがございます。
この場合、HTACCESSファイルというサーバーのワードプレスフォルダに置かれている制御ファイルに新しいURL構造を記載してユーザーが自然に新しいページに移動し、検索エンジン経由から404にならずに、また検索エンジンがURLを徐々に書き換えてくれるようにすることも可能です。
例として下記のようにHTACCESSファイルに記載すると、wpというフォルダを除外したURLに全てのアクセスがリダイレクトされます。
RewriteEngine On RewriteRule ^/wp/(.*)$ http://aaaaa.com/$1 [L,R=301]
※aaaaa.comはお使いのサイトURLを指定されてください。
[L,R=301]という記載は、301リダイレクトと言って恒常的に新しいURLが使用されることを検索エンジンに知らせるものですで検索エンジンが旧URLを新URLに書き換えてくれるようにもなっております。
ドメインを変更された場合は下記のようなリダイレクトをHTACCESSに記載します
RewriteEngine On RewriteCond %{HTTP_HOST} ^olddomain.com$ RewriteRule (.*)$ http://newdomain.com/$1 [R=301,L]
非ワードプレスサイトから、ワードプレスサイトにリニューアルした際に新URLへリダイレクトする
ワードプレスのURLはある程度法則性がありますが、全く法則性のないHTMLサイトからワードプレスサイトへのリダイレクトを創るときは下記のように単一ページごとにリダイレクトを記載する必要がございます。
RedirectPermanent /recruit.html /recruit/ RedirectPermanent /company.html /company/
上記の例ではドメイン以下のURLがrecruit.htmlの場合、/recruit/というURLに301リダイレクトを単ページで実施します。/company.htmlから/company/へのリダイレクトも下に記載されていますね。こちらのリダイレクトするURLはいくつでも記載することができます。
LiveDoorブログなどで使われているMovableTypeからワードプレスへのリダイレクト
別のCMSからワードプレスのパーマリンク構造にリダイレクトするには、いくつかのステップを踏む必要がございます。
まずMovableTypeの記事をワードプレスの管理画面>ツール>インポート>Movable Typeインポーターからインポートします。
この場合、ある程度リンク構造(スラグ)も合わせてインポートされますが、.htmlが取れてしまいますので下記のようなリダイレクトをHTACCESSに記載する必要がございます。
このリダイレクトコードは全てのURLから.htmlを削除するものです
RewriteEngine On RewriteRule (.*)\.html$', '$1 [R=301,L]
その他のHTACCESS関連の設定は参考記事をご参照くださいませ
ワードプレスで使えるHTACCESSのリダイレクト技8選
検索エンジンのURLはいつまでに書き換わる?
301リダイレクトを設定した後、検索エンジンのURLは、検索エンジンがサイトのページをクロール(ページの存在を確認し検索エンジンに登録するロボットによるアクセス)するたびごとに徐々に書き換わっていきます。
この時間は検索エンジンがサイトをクロールする頻度によりますので確かなことは言えませんが、半年ほどはHTACCESSにリダイレクトのコードを記載されたままにされておく方が安全かとは存じます。