PHPのバージョンとは?
ワードプレスはPHPというプログラミング言語で動作しています。PHPは日々機能向上やセキュリティー上の問題が解決され、ワードプレス本体と同様バージョンアップされ続けています。
ワードプレス5からサイトヘルスステータスという機能が追加され、PHPのバージョンが低い場合下記のような警告が表示されるようになりました。(現在PHP7.3以下で表示されます)
PHPのバージョンを上げないとどうなる?
ワードプレスのPHPバージョンを上げないと下記のような弊害が出る可能性があります。
・サイトの動作が遅くなる(PHP7.2以上でサイト速度が2倍以上の速度になります)
・古いPHPの対応を打ち切ったプラグインの更新によりサイトにエラーが出る
・セキュリティー上の問題
・サーバーが古いPHPバージョンに対応しなくなる
等があります。
PHPのバージョンを上げることの弊害
長く運用されているサイトではPHPのバージョンアップにより、古いコードが動かなくなりサイトにエラーが出る可能性もございます。
ワードプレスドクターの経験上下記のような確率でエラーが発生するかと存じます。
PHP5.4 → PHP5.6 エラーが発生する確率 10%
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PHP5.6 → PHP7.0 エラーが発生する確率 20%
PHP5.6 → PHP7.2 エラーが発生する確率 30%
PHP5.6 → PHP7.4 エラーが発生する確率 40%
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PHP7.0 → PHP7.2 エラーが発生する確率 10%
PHP7.0 → PHP7.4 エラーが発生する確率 30%
PHPのバージョンを安全に上げるには?
ワードプレスサイトが動作しているPHPのバージョンを安全に向上させるのに最も安全な方法は、向上させたいPHPのバージョンが動いているサーバーにて実際にサイトが動作するかどうかを試してみる方法です。
1 上げたいPHPバージョンのサーバーを用意する
例えばPHP7.2に上げたい場合は、このバージョンの空っぽのサーバーを用意します。ローカルPCにWAMPやMAMP等のソフトウェアを使いお好みのPHPバージョンの環境を作ることも可能です。
2 現サーバーのワードプレスサイトをバックアップし1のサーバーにミラーリングする
次にバージョンを上げたいサイトをバックアップし上記サーバーにファイルとデータベースを移行し、表示されるようにURL等を置き換えてミラーサイトを作ります。
3 ミラーサイトで動作確認する
ミラーサイトは現在ターゲットとするPHPバージョンで動いていますので動作検証します。また必要に応じてワードプレス本体やプラグインをアップデートし動作検証します。
エラーが出た場合は、wp-config.phpにエラーを出力するコードを記載し、エラーの詳細を出力させ修正します。
※エラーを出力させるコード例
define('WP_DEBUG', true); define('WP_DEBUG_LOG', false); define('WP_DEBUG_DISPLAY',true); ini_set('display_errors',1); error_reporting(E_ALL);
4 エラーを修正の上、本番環境に適応し本番環境のPHPバージョンを向上させる
最後に、本番環境に修正したワードプレスサイトの変更分を適応し、PHPバージョンを本番環境で向上させます。このことにより事前にエラーが修正されていることから本番環境のダウンタイムを最小限とすることが可能です。
WordPress ワードプレスサイトのPHPのバージョンアップはワードプレスドクターが代行いたします。お気軽にご相談。ご依頼いただけましたら幸いです