ワードプレスのJetpackプラグインに深刻な脆弱性

ワードプレスのJetpackプラグインに深刻な脆弱性が発見され、バージョンアップが配布されています。この脆弱性への対処方法を解説いたします。

Jetpackプラグインの脆弱性とは？

この脆弱性は、JETPACKの公式サイトによれば、下記のように記載されてされています。

This vulnerability could be used by authors on a site to manipulate any files in the WordPress installation.

この脆弱性は、サイト上の投稿者がWordPressのインストール内のどんなファイルを操作するために使用することができます。

つまり、寄稿者以上の権限のあるユーザーがワードプレスのプログラムを書き換えることができるという脆弱性かと思われ、複数のユーザーがサイトの編集権限を持っているサイト様にとっては深刻度の高いものかと思われます。

Jetpackプラグインの脆弱性の対処方法

この脆弱性は、自動更新が有効になっていれば、すでにセキュリティーパッチによってふさがれている可能性もございます。
ただ、自動更新が有効になっていないか、使用できないサイトでは、まだセキュリティーパッチが当たっていない可能性もございます。この場合の対処方法をご紹介いたします。

１　Jetpackのバージョンを調べる

ワードプレスの管理画面のプラグインよりJetpackのバージョンを調べます。

２　上記バージョンの最後の桁がセキュリティーパッチの当たっているバージョンか調べる

Jetpackよりリリースされたセキュリティー(脆弱性)パッチの当たっているバージョンは下記の通りとなっています。

2.0.9, 2.1.7, 2.2.10, 2.3.10, 2.4.7, 2.5.5, 2.6.6, 2.7.5, 2.8.5, 2.9.6, 3.0.6, 3.1.5, 3.2.5, 3.3.6, 3.4.6, 3.5.6, 3.6.4, 3.7.5, 3.8.5, 3.9.9, 4.0.6, 4.1.3, 4.2.4, 4.3.4, 4.4.4, 4.5.2, 4.6.2, 4.7.3, 4.8.4, 4.9.2, 5.0.2, 5.1.3, 5.2.4, 5.3.3, 5.4.3, 5.5.4, 5.6.4, 5.7.4, 5.8.3, 5.9.3, 6.0.3, 6.1.4, 6.2.4, 6.3.6, 6.4.5, 6.5.3, 6.6.4, 6.7.3, 6.8.4, 6.9.3, 7.0.4, 7.1.4, 7.2.4, 7.3.4, 7.4.4, 7.5.6, 7.6.3, 7.7.5, 7.8.3, 7.9.3, 8.0.2, 8.1.3, 8.2.5, 8.3.2, 8.4.4, 8.5.2, 8.6.3, 8.7.3, 8.8.4, 8.9.3, 9.0.4, 9.1.2, 9.2.3, 9.3.4, 9.4.3, 9.5.4, 9.6.3, 9.7.2, 9.8.2, 9.9.2, 10.0.1, 10.1.1, 10.2.2, 10.3.1, 10.4.1, 10.5.2, 10.6.2, 10.7.1, 10.8.1, 10.9.2, 11.0.1, 11.1.3, 11.2.1, 11.3.3, 11.4.1, 11.5.2, 11.6.1, 11.7.2, 11.8.5, 11.9.2, 12.0.1, 12.1.1

もしお使いのJetpackのバージョンが例えば、6.7.1 の場合　6.7系列のセキュリティーパッチの当たっている最新バージョンは上記の表より6.7.3になっているため、パッチが当たっていないJetpackを利用していることになります。