サーバーの中にあるphp.ini (もしくは.user.ini) について、このファイルの役割やワードプレスに関連する設定を解説いたします。
サーバーの中にあるphp.iniとは?
ワードプレスがあるディレクトリに、php.iniというファイルがある場合、そのファイルはワードプレスを動かしているPHPというプログラム言語の設定ファイルという事になります。
一部のサーバーではこのファイルが自動生成されることがあります。PHPの設定を変えたときだけその設定を保存するためにファイルが生成されることもございます。
このphp.iniでワードプレスに関連性の高い設定項目についていくつか解説いたします。
ワードプレスの動作と関連性が高いphp.iniによるPHPの設定
※下記設定項目がない場合は、追記することで設定を有効にすることができます。
memory_limit = 500M
この設定は、PHPにどれだけのメモリを割り当てるかという設定になります。一般的には、300Mあれば十分ですが、アクセス数が多いサイトや、メモリを多く消費するページビルダー系のプラグインを利用している場合500M や900M必要な場合もございます。それ以上必要な場合は、何らかのバグを疑った方がいいかもしれません。
post_max_size = 300M upload_max_filesize = 300M
この設定は一度にワードプレス上でアップロードできるファイルのサイズを指定しています。一般的には100M あれば十分かと思います。少なすぎて、ワードプレスに画像等がアップロードできない場合は設定値を上昇させます。
max_execution_time = 60
この設定はPHPが一度の処理で何秒まで実行できるかを指定します。この時間を超える処理は強制的に停止されます。設定は60秒(1分)ぐらいが最適ですが、一般的には10秒以上の処理時間がかかるようなコードで、バッチ処理などではない場合、プログラムのバグが疑われます。
allow_url_fopen = On
allow_url_fopenはPHPプログラムが外部URLから情報を引っ張ってこれるかという設定になります。Offにしていると、file_get_contentsやfopenで外部URLを指定した情報の取得ができなくなり、一部のテーマやプラグインの動作に支障が出る場合がございます。
max_input_vars = 1000
max_input_varsはphpプログラムが一度に受け取れるデータの数の設定になります。Xserverの初期値は1000ですが、ページビルダー系のプラグインで複雑なページになると1000を超える場合があり、変更結果を保存できないなどの不具合が出ることがあります。
mbstring.language = Japanese
mbstring.internal_encoding = UTF-8
mbstring.http_input = auto
mbstring.http_output = auto
この設定は、PHPの言語や文字コードの設定になります。ワードプレスはUTF-8という文字コードが利用されますので上記設定がほかの文字コードになっている場合、文字化けが発生することがございます。
その場合は上記の設定に変えてみてください文字化けが改善するか修正してみる場合が多いです。
参考になりましたら幸いです。
WordPress ワードプレスの制作・コーディング・バグの修正のご依頼・ご相談はワードプレスドクターまでお気軽にお送りください