ある公的機関のサブドメイン型のマルチサイトをVPSから一般的な共用サーバーに移行させていただきました事例をご紹介いたします。


VPSなどのルート権限のあるサーバーでのワードプレスサイトの運営

この度のクライアント様はサブドメイン型のワードプレスサイトを2サイト(そのうち1サイトは8つのサブドメイン)をVPSで運営されていました。

VPSとはルート権限のある仮想の独自サーバーのことで、このルート権限を使いサーバーにソフトウェアを自由に組み込まれるなど、より自由度の高いサーバー(AmazonのAWSも同様です)のことです。

しかし、ワードプレスにはこのような機能は必要なく、サーバーにApache(HTMLを配信するソフト)、Mysql(デーベース)、PHP(プログラミング言語)の3つさえあれば動作し、ほぼすべての共有サーバーにはこの3つは必ず入っているためワードプレスだけを運用する場合はVPSはオーバースペックとなります。

クライアント様の課題

クライアント様はVPSでワードプレスを運用していましたが、OS自体がPHPのアップデートが7.0が限界という状況になっていました。
PHPを7.3以上に上昇させる場合、OS自体のアップデートが必要となり、大きな保守費用と、長時間のサーバーのダウン時間が発生する可能性があります。

また今後も同様のアップデートが必要となる可能性があり、VPSの速度にも不満を持っておられました。また、vpsではssl証明書を年に数度更新作業を行う必要もあり、共用サーバーでは無料でssl証明書を利用でき自動更新もされるようになってきています。

一般的には共用サーバーはPHPを簡単に切り替える仕組みがついていたり、ワードプレス関連御セキュリティー機能も充実しているため、このような保守性を考えて、共用サーバーへの移行をご希望されていました。

共用サーバーでサブドメイン型のワードプレスのマルサイトは作成できる?

クライアント様が最も心配されていたのは、サブドメイン型のマルチサイトを共用サーバーで利用できるのかという事ですが、シンボリックリンク(特定のフォルダへのアクセスをサーバー内の同一のフォルダに集中させる)の仕組みを利用できるサーバー(※)ではサブドメイン型のワードプレスサイトの運営も可能でございます。

※SakuraサーバーやXserverでは利用可能です

ワードプレスドクターでは、このようなサブドメイン型のマルチサイトを共用サーバーに移行させていただき、サブドメインやシンボリックリンクの構築、そのほかの設定やSSL証明書の再設定等の作業を経験豊かな技術者が代行させていただきました。

WordPress ワードプレうサイトの移行やマルチサイトの構築のご依頼・ご相談はワードプレスドクターまでお気軽にお送りください