ワードプレスで任意のプラグインを自作のテーマやプラグインに組み込む方法を解説いたします。

ワードプレスの公式ディレクトリにあるプラグインのライセンス

ワードプレスの公式ディレクトリにあるプラグインのライセンスは自由に商用/非商用関係なく再利用できるGPLというライセンスによって配布されています。
簡単にまとめるとGPLライセンスとは下記のような内容になります。

GPLで許可されていること

・自由に使用:商用・非商用問わず利用可能
・改変:コードを自由に編集・カスタマイズOK
・再配布:オリジナルや改変版を再配布OK(ただしGPLのまま)
・複製:いくつでもコピーして使ってOK

GPLで制限されていること

・GPL以外のライセンスで再配布してはいけない
・著作権表示の削除:元の著作者の記載部分をコードから消してはいけない
・ソースコードにアクセスできない形で販売してはいけない(ワードプレスのPHPのコードは常に平文ですのでこの条項にはひっかかりません)

つまりGPLのライセンスを維持するのであれば、ワードプレス公式サイトのプラグインを自作のテーマやプラグインに組み込んで、クライアント様に有料で納品したり、ひろく再配布や販売してもよいという事になります。

GPLについてさらに詳しく

ワードプレスで任意のプラグインを自作のテーマやプラグインに組み込む

ワードプレスで任意のプラグインを自作のテーマやプラグインに組み込む方法は下記となります。

①まずワードプレスの公式ディレクトリから組み込みたいプラグインのZIPをダウンロードして、自作のテーマやプラグインのフォルダに解凍して配置します。

②次にテーマやプラグイン起点となるファイルからそのプラグインのプログラムを下記のようなコードでインクルードします。

require_once __DIR__ . '/プラグインのフォルダ名/プラグインの起点となるファイル.php';

テーマの起点となるファイルは一般的にfunctions.phpになります
プラグイン起点となるファイルは、プラグインの「Plugin Name: Classic Editor」等と名称が指定してあるPHPファイルになります

下記のコードの例は Classic Widgets プラグインを組み込む場合の例です。

require_once __DIR__ . '/classic-widgets/classic-widgets.php';

※ご注意点
・テーマファイルのfunctions.phpにプラグインをこの方法で組み込む場合、テーマはプラグインの後に本来読み込まれる為、順序が変わり一部のプラグインの初期化プログラムが実行されずうまくいかない場合があります。この場合組み込みたいプラグインのコードを一部カスタマイズしてプラグインの読み込み後に実行される関数に書き換える必要があるかと存じます。

・組み込みたいプラグイン内部にパスの処理が含まれる場合、そのパスの処理がずれて機能が利用できなくなったり、スタイルシートやJSが読み込み不全を起こす場合がございます。この場合、そのような処理の個所のパスの処理を一部書き換える必要があるかと存じます。

ご参考になりましたら幸いです。

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