wp-config.phpを別の名称あるは別のディレクトリに置く方がいいか、又はその方法につきまして解説いたします。

この記事の目次
ワードプレスのwp-config.phpを外部化もしくは名称を変えることメリット
wp-config.phpにはデータベースの接続情報という非常に重要な情報が書き込まれています。この接続情報が外部に漏れるとデータベースを操作されて不正なユーザーを作られたり、ワードプレスのコンテンツを書き換えされたりする可能性があります。
※XサーバーやSakura、Lolipop等の共用サーバーではデータベース接続できるのは同一サーバー内だけに限定している場合が多いです。この為、外部からデータベース接続できるかどうかはサーバーのプランやご契約サーバーの仕様によります。ただし、ハッカーが上記サーバーのPHPMYADMINの場所(URL)を知っている場合はやはりデータベースを操作されてしまう可能性があります
また、ハッカーが良く行う脆弱性攻撃として、wp-config.phpの内容を覗き見るというのがあり、この脆弱性攻撃を防ぐためにも、wp-config.phpを外部化もしくは名称を変えることはセキュリティー上のメリットがございます。
参考 (下記記事の3位5位の脆弱性となります)
ワードプレスで昨今最も狙われているプラグインの脆弱性6選
ワードプレスのwp-config.phpを外部化もしくは名称を変える方法
下記の手順でwp-config.phpの名称を変えることが可能です。
1. wp-config.php をリネーム
FTP や ファイルマネージャーで
wp-config.php → wp-config-secure.php(任意の名前で問題ございませんが手順2の名称と一致している必要がございます)
2. wp-load.phpのwp-config.phpの読み込み部分を書き換える
下記の2行
if ( file_exists( ABSPATH . 'wp-config.php' ) ) {
/** The config file resides in ABSPATH */
require_once ABSPATH . 'wp-config.php';
を下記のように書き換えます
if ( file_exists( ABSPATH . 'wp-config-secure.php' ) ) {
/** The config file resides in ABSPATH */
require_once ABSPATH . 'wp-config-secure.php';
※wp-config.php を残したうえで、別の名称のwp-config-secure.phpをrequireして読み込む方式はセキュリティー上はあまり意味を成しません。
外部化するには?
まず上記wp-config-secure.phpをサーバーのHTMLが配置されているフォルダの上の階層に置きます。
そのフォルダを../で上の階層を指定して指定します。
一つ上の階層に配置した場合
if ( file_exists( ABSPATH . '../wp-config-secure.php' ) ) {
/** The config file resides in ABSPATH */
require_once ABSPATH . '../wp-config-secure.php';
2つ上の階層に配置した場合
if ( file_exists( ABSPATH . '../../wp-config-secure.php' ) ) {
/** The config file resides in ABSPATH */
require_once ABSPATH . '../../wp-config-secure.php';
ワードプレスのwp-config.phpを外部化もしくは名称を変えることデメリット
上記カスタマイズを行った場合、ワードプレスのアップデート時にいくつかの注意するべきデメリットがございます。
1 アップデート時に、WordPressが「設定ファイルがない」と判断し、新しくwp-config.phpを生成してしまう
2 アップデート時にwp-load.phpが正規ファイルに戻ってしまい、リネームしたwp-config.php を読み込めなくなり、サイトがインストール時の画面になってしまいサイトが表示不全になります
この為、アップデート時に毎回、wp-config.phpを外部化する作業を再度求められます。自動更新が有効になっている場合想定外のタイミングで上記エラーが引き起こされる可能性がございます。
wp-config.phpのリネームは推奨される?
当社では特殊な事例を除いてwp-config.phpをリネームしたり外部化するのはデメリットも大きい為推奨できないかと考えられます。それよりもwp-config.phpを覗き見られる脆弱性対策を行われることをお勧めいたします。
※当社で構築している脆弱性データベースから御社サイトに導入されているプラグインのwp-config.phpを覗き見られる脆弱性検査等を簡単に行っていただくことが可能です
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