複数のワードプレスサイトをsakuraのVPSで運用されている公益財団法人様のサーバーのPHPバージョンアップと、ワードプレスのバージョンアップのご依頼事例をご紹介いたします。


VPSとは?

レンタルサーバー(ワードプレスサイトを公開するインターネット上のコンピューターの事)には大きく分けて、専用サーバーと共用サーバーの2種類がございます。

専用サーバーは、ワードプレスを動かすPHPやMysql、Apacheなどのサーバーのソフトウェアの構成自体を構築・もしくはカスタマイズしたり、新たなサーバーサイドのソフトウェアのインストールもできる、サーバー管理者権限のあるサーバーで、共用サーバーはあらかじめこのようなサーバーの構成がつくってあり、複数のユーザーで共有して使用するサーバーのことです。(この為共用サーバーには新たなサーバーサイドのソフトウェアのインストール等は制限されます)

VPSは共用サーバーのように複数のユーザーで同じコンピューターを共有して利用するにもかかわらず、専用サーバーのようにサーバー管理者権限も付与されるバーチャルな専用サーバーのことです。

VPS上ではPHPのバージョンアップが大変

共用サーバーの多くは、PHPのバージョンを簡単に切り替える機能がついています。この為、PHPのバージョンアップをしたり元に戻すのはそれほど難しい作業ではございません。

しかし専用サーバー(VPS)では下記のような手順を取る必要があり、保守により大きなコストがかかる形になります。

1 SSH接続する

2 サーバーのOSやPHPのバージョンアップ可能かを調査する

3 場合によってはPHPのバージョンアップのためにサーバーの様々なほかの環境等のバージョンアップや設定が必要となる

4 古いPHPをアンインストールする

5 新しいPHPをインストールする

6 PHPのモジュールや設定を調整する(MysqlやApacheとの連携可能にする必要がございます)

7 動作確認

また、4の後に、必ずサイトが表示できなくなるダウンタイムが発生することになり、5が失敗するとその時間が長期間になる可能性も稀ですがございます。
この為VPSのPHPのバージョンアップやワードプレスのバージョンアップは難易度や工数が大きくなります。

VPS上でワードプレスを運用するのがお勧めできない理由

こちらのクライアント様の場合、一旦VPSで弊社で1~7の手順でPHPのバージョンアップと複数のワードプレスサイトのアップデートを弊社で代行させていただきましたが、クライアント様に今後の保守性を考え共用サーバーへの移行をお勧めし、後日共用サーバーへの移行のご依頼も頂き弊社で代行させていただきました。

ワードプレスをVPSで運用される事のデメリットは下記のようにものとなります。

・保守により大きな工数(コスト)がかかる作業が複数存在する

・サーバーそのもののセキュリティーを考える必要がある

・ワードプレスを動作させることのできない共用サーバーは現在ではほぼ存在せず、VPSでワードプレスを運用する必要があまりない

・VPSは動作や速度が遅い場合がある

・SSL化が高難易度(更新の必要もある)

ワードプレスドクターではVPSから共用サーバーへの移行も代行いたします。お気軽にご相談等お送りいただけましたら幸いです。

WordPress 専門家によるワードプレスサイトやPHPの安全なアップデート、移行のご依頼・ご相談はお気軽にWPドクターまでお送りください