ワードプレスで突然サイトが表示されなくなり、「502 Bad Gateway」もしくは、「503 Error Service Unavailable」エラーと表示されてしまった場合の原因と解決方法をご紹介いたします。
「502 Bad Gateway」、「503 Service Unavailable」とは?
502 Bad Gatewayとは、簡単に申しますと特定のページにアクセスされたときに、ワードプレス(もしくはワードプレスが置いてあるサーバー)が不正なデータを送り返したときに表示されます。
503 Service Unavailableは、何らかの原因でサーバーが過負荷状態に陥っているときに強制的にサイトがアクセス禁止状態となっているときに発生いたします。
サーバーによっては本来過負荷で503エラーを返すべき場合でも、502 Bad Gatewayを返すこともございますので502エラーは503エラーは同一の原因で発生していることも多いです。
502、503 エラーの原因と対策
502、503 errorはワードプレスによく発生するエラーですが原因が多岐にわたるため、様々な角度から対策を講じる必要がございます。ここでは、最もよくあるその原因と対策を個別に解説していきたく思います。
502、503 エラーの原因と対策1 ブラウザキャッシュを削除する
502エラーや503エラーはサーバーのメンテナンスや、一時的な過負荷で発生している可能性もございます。
この場合、時間がたつと何事もなかったように復旧することがあり、復旧後のページを表示するにはブラウザの一時保存ファイルであるキャッシュを削除される必要がございます。
Windowsでは、Ctrl + F5 ボタン、Mac では CMD + Shift + R ボタンを押されるとブラウザキャッシュを削除の上ページを再読み込みします。
502、503 エラーの原因と対策2 CDNやサイトの保護機能を無効にしてみる
URLの変更などで、CloudFlare等のコンテンツを別サーバーから配信してくれるサービスを利用されている場合は、URL設定のずれなどが原因となり502エラーが発生することがございます。
一旦CDNを無効に戻されたうえでサイトにアクセスされてみてください。(CDNを無効にした後反映されるまでに数時間かかる場合もございます。)
また、サーバーの管理画面についているセキュリティー関連の機能(ファイアウォールなど)を有効にされている場合は、セキュリティ機能がなんらかの過剰な反応をしており502エラーが発生することがあります。
セキュリティー機能を全て無効にされてサイトにアクセスされてみてください。(こちらはCDNと違いすぐに反映されます)
502、503 エラーの原因と対策3 サイトの高負荷対策
サイトのアクセス数が、サーバーの許容量を超えて大きくなっている場合高負荷対策を行うことによってエラーが解消されることがあります。
サイトがアクセス過多になっていないか調べるには、アクセス解析ソフトウェアやサービスの画面を見られて過剰なアクセスが最近発生していないかを調べられてください。
●キャッシュプラグインの導入
サイトの表示を、毎回ワードプレスがプログラムで処理して出力している場合大きな負荷がサーバーにかかり、高負荷状態になりやすくなります。
キャッシュプラグインを導入されると、ワードプレスのページを自動で前もって生成して配信してくれるため、サーバーの負荷軽減につながります。
ワードプレスドクターでお勧めしますプラグインは、WP Fastest Cacheというプラグインです。キャッシュプラグインを導入されていない場合は、導入をお勧めいたします。
参考記事
ワードプレスサイトが重い(表示が遅い)ときに確かめたいこと8選
●CDNの導入
CDN(コンテンツデリバリーサービス)とは、サイトの情報の大部分を別のサーバーから配信してくれるサービスです。このことによりサイトの負荷が最大8割も軽減されることがあり、より多くのアクセスにサイトが耐えられるようになります。
こちらを導入されると高負荷に起因する502や503エラーが解消されることがあります。
参考記事
WordPress(ワードプレス)にCDNを導入して、サーバー負荷軽減とサイト高速化を行おう
●サーバーの移行
高負荷対策の最も根本的な解決方法は、よりアクセス数が多く耐えられるサーバーに引っ越しをすることです。こちらの記事(ワードプレスのレンタルサーバー各社の特徴とお勧め、比較)より現在お使いのサーバーがどれぐらいサイトアクセスに耐えられるのかを簡単にお調べいただき、もしキャッシュプラグインのやCDNの導入の効果を超えて高負荷となる可能性が高いサイト様であればサーバーの移行をお勧めいたします。
●ブルートフォースやDDOSアタック対策
見落としがちな高負荷の原因として、ハッカーがサイトの管理者権限を奪取するために、過剰なログイン試行のアクセス(ブルートフォースアタックと呼ばれます)を行っている場合にサイトが高負荷となってしまっていることがございます。
このハッカーのアクセスは、ブラウザ経由でないため外部のアクセス解析サービスにはアクセス数として表れないこともあります。ハッカーが過剰なアクセスをサイトに行っていないかを調べるには下記の方法がございます。
1 お借りになっているサーバーそのもののアクセス解析を閲覧し過剰なアクセスが特定IPアドレスから増えていないか観察する 2 アクセスログを閲覧して過剰なアクセスが特定IPアドレスから増えていないか閲覧する 3 ワードプレスの内部からアクセス解析するタイプのプラグイン(WP Statistics等)でUU(サイトの訪問数)に対してPV(サイトのページ閲覧数)が過剰に多くないか(5倍以上)になっていないかを観察する
ブルートフォースアタックは、このようなアクセスに対してIPをアクセス禁止にする機能のついたセキュリティープラグインで防ぐことができます。
ワードプレスドクターが開発した、WPドクターマルウェアスキャナ&セキュリティープラグインをご利用されてみてください。
502、503 エラーの原因と対策4 テーマやプラグインのエラーの解消
502エラーや503エラーはプラグインやテーマのプログラムのバグに起因して発生することもございます。
テーマやプラグインのプログラムに無限ループが発生していたり、不必要な処理が何らかの原因で大量に繰り返されるとサーバーが高負荷状態になって表示できなくなってしまうことがあります。
プラグインをひとつづつ無効にされて、502,503エラーが解消しないかどうかを調べられてみてください。プラグインに問題がある場合は最新のプラグインにアップデートされることで問題が解決することがございます。
もし管理画面にアクセスができない場合は、FTPソフトウェアでサーバーに接続の上で、wp-content/pluginsフォルダをwp-content/_pluginsのようにリネームされるとワードプレスが全プラグインを読み込めなくなって強制的に停止することも可能です。
(この処置は必ずワードプレス全体をバックアップされたうえで行われてください)
また、テーマも一時的に別のものを適応して状況が改善しないか調べます。
502、503 エラーはご解決されましたでしょうか?
この記事の作業は全てワードプレスドクターで代行いたしますことが可能です。その他の原因である場合も迅速にプロフェッショナルが御社のサイトの問題をご解決いたします。お気軽にご相談ください。
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