LCPとは、Googleが新指標として、サイトのページがどれぐらいの速度で表示されるかの指標です。この速度をワードプレスで改善する方法を解説いたします。
ワードプレスサイトの検索順位に大きな影響を与えるLCP
昨今Google検索は、各ユーザーから、実際のサイトの表示速度の統計を取っており、その数値がLCPと呼ばれるサイトの表示族度として検索結果の順位に影響を与える形になり始めています。
ユーザーの実際のページの表示速度の統計は、ウェブマスターの方はサーチコンソールのページ エクスペリエンス>「ウェブに関する主な指標」からご覧いただけます。
LCPを改善するために適切なキャッシュプラグインの設定が必要です
ワードプレスを高速化する方法として、キャッシュプラグインの導入が最も一般的な方法ですが、このキャッシュプラグインの設定が適切でない場合、LCPを下げてしまう結果になっている場合がございます。
具体的にキャッシュプラグインの不適切な設定がLCPに悪影響を与えるロジックは下記のようになります。
1 新規投稿や投稿の編集時にキャッシュを全部削除するように設定されている
2 この場合、投稿の操作のたびにサイトの全キャッシュが消されることによって、サイトのアクセス数が少ないページに初めてユーザーたずねる場合、サイトの表示が遅くなりLCPの評価を下げてしまう
3 上記のアクセス時の速度の統計をGoogleがとっているため、サイトのアクセス数の少ないページが結果的にLCPの数値が悪い形で記録されてしまいその割合がサイト上で大きくなり、サイト全体の検索結果に悪影響を与える
(ページ数が多いサイトほど、アクセス数が少ないページも多いため、サイト全体で遅いページの割合が多いとLCPに記録されてしまいます)
適切なキャッシュプラグインの設定
上記の問題を避けるために、キャッシュプラグインは下記のように設定されることが必要となります。
1 新規投稿や投稿の編集時にすべてのキャッシュは、削除しない(投稿の編集時はその投稿のキャッシュだけを削除・更新するように設定する)
2 バックグラウンドでキャッシュを生成(自動更新)する設定にする
しかし、この場合は、新規投稿がサイトに反映されるまでに、キャッシュプラグインがサイトのキャッシュをすべて自動生成するまでタイムラグが生じることにはなります。(新規投稿の表示とアーカイブのリストの更新がちぐはぐになる可能性もあります)
この問題を解決するには、投稿を予約投稿し、深夜の間に自動でキャッシュを全部作り終えるCRONの設定などのより高度な方法論が必要となるかと存じます。
速度を改選したらサーチコンソールから再審査を依頼します。